名付けにつきまして

 昨今、キラキラネームだとかDQNネームなるものが度々話題にのぼっています。

 期待を込めすぎた(もしくは悪ふざけの過ぎた)親のせいで、ぶっとんでる名前の子供が増えているのです。

 世間は冷ややかな態度でそんな親たちを見つめていると思いますが、毎年、毎月、毎週、毎日、きらきらした名前の子どもがぽんぽん生まれています。
 
 奇をてらい過ぎた名前は、子どもがかわいそう。もはや虐待だ!

 そんな意見を振りかざして、流行りの嫌いな偏屈な親の中にはわが子にやたら古めかしい名前をつける人もいると聞きます。

 例えば『トメ』ちゃん、とか。そういう名前はキラキラネームに相反して、しわしわネームなんて呼ばれているらしいです。

 なんでもありだな、日本。と思うわたしはまだ子どもを授かる予定も余裕もまったくありませんが、いつかの為にキラキラもしわしわもしていないセンスのいい名前を想像してみたりするのです。

 そんなわけでわたしは日ごろから人の名前に興味をもつようになりました。

 スーパーのレシートなんかにも、ご丁寧にフルネームが書かれていたりするから要チェックですね。

 

 そしてわたしはつい先日、なかなか印象に残る名前に遭遇しました。

 仕事を終えて疲れ切り、とぼとぼ、ちんたら歩いていたわたしの横を颯爽と追い越していった酒屋のバイク便。その、ぼこぼこにへこんだ荷台にシールでしっかり貼ってあったのです。

 そのお名前は、『森 照明』さん。

 テルアキさん、いやおしゃれに当て字でテルさんでしょうか。まさかまんまショウメイさんではないでしょうし。それはそれで面白いですが。

 照明さん、なんだか陽気そうな人を連想させる名前です。と同時にホームセンターを連想させる名前でもあります。
 
 森 照明さん、ありがとう。

 あなたの名前について考えていたら少し元気になりました。

 もし実際にはとんでもない根暗な人だったとしても、疲弊したわたしの心は少し明るくなったのですからあなたの名前は素晴らしいと思うのです。

 今後の日本に必要なのはこんな名前かもしれない、とわたしは思いました。

 世間に習って言うなれば、ぴかぴかネームといったところでしょうか。

 なんだか自分の安直なネーミングセンスに、将来のわが子への名づけが不安になってきています。
 

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